プロが教える!トイレのお掃除方法
第4回 清掃の仕上がり基準は?
トイレ清掃はキレイに清潔に仕上げることが重要になりますが、どの程度をもってキレイ といえるのでしょうか?
ここではそれらの基準について確認します。
キレイになっているかどうか、清掃がしっかりと実施されているかどうかの確認は目視で 行います。
清潔かどうかについては、ここではルミテスターという 計測機器を使用した場合の清潔基準を参考値として示します。表では手や身体が触れる部分に絞って清潔基準を示します。
◆◆ 洗面台まわり ◆◆
部位 | 仕上がり基準 |
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洗面ボウル |
✔︎皮脂汚れや石鹸カスがなく陶器表面に一定の光沢がある状態 ✔︎ 排水口の溝や栓に汚れがたまっていない状態 ✔︎ 水アカがない状態 |
洗面台 |
✔︎ 洗面台表面に水ハネがなく毛羽やホコリなく拭き上げられている状態 |
水栓 |
✔︎ くもりなく拭き上げられ一定の光沢がある状態 |
鏡 |
✔︎ 水ハネやムラ・スジなく拭き上げられている状態
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小物類 |
✔︎ 石鹸ボトルやペーパータオル入れの表面に石鹸や水ハネがついていない状態 ✔︎ 小物類が一定の方向を向いて並べられ、全部が整列している状態 |
◆◆ 便器まわり(大および小) ◆◆
部位 | 仕上がり基準 |
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大便器本体 |
✔︎ リム等含め全体が磨かれ付着汚れがない状態 ✔︎ 水アカや尿石がない状態 ✔︎ いわゆる「サボったリング」がない状態 ✔︎ 便器外側に尿汚れの飛散やホコリがたまっていない状態 ✔︎ タンク上部に手洗い部がある場合、水受けボウルや水栓金具にホコリや水アカがない状態 |
温水洗浄便座 |
✔︎ 便座表面に皮脂汚れがついていない状態 ✔︎ 便座フタ裏側や温水洗浄便座の本体表面、操作部、それらの隙間等に尿汚れがついていない状態 ✔︎ 温水洗浄便座本体をスライドしたときに、便座と便器の接触面に汚れがたまっていない状態 ✔︎ 洗浄ノズルに汚れがたまっていない状態 ✔︎ 接触部が清潔に保たれている状態 便座表面/操作部が500RLU以下 |
大便器まわり |
✔︎ ペーパーホルダー、温水洗浄便座リモコン等にホコリや手アカがない状態 ✔︎ 個室のドアは、ドア全体・ドア枠にホコリ汚れがなく、手が触れる鍵部やドア表面。木口に手アカがない状態 ✔︎ 壁面に尿汚れやホコリがついていない状態 ✔︎ 洗接触部が清潔に保たれている状態 水栓レバー/紙切板/温水洗浄便座リモコン/ドア鍵部等が500RLU以下 |
小便器本体 |
✔︎ 全体が磨かれ付着汚れがない状態 ✔︎ 水アカや尿石がない状態 ✔︎ 目皿や本体の水だまりの溝に蓄積した汚れや尿石がない状態 ✔︎ 水栓ボタンが拭かれている状態 ✔︎ 便器外側に尿汚れの飛散やホコリがたまっていない状態 ✔︎ 接触部が清潔に保たれている状態 水栓レボタンが500RLU以下 |
小便器壁まわり |
✔︎ 尿汚れの飛散やホコリがない状態 |
◆◆ 床・天井・壁まわり ◆◆
部位 | 仕上がり基準 |
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床 |
✔︎ ゴミくずや毛が落ちていない状態 ✔︎ 小便器下の床は尿汚れやシミなく水拭きされた状態 ✔︎ 床全体が水拭きされホコリがない状態 |
天井 |
✔︎ 換気扇・換気口カバーにホコリがついていない状態 ✔︎ クモの巣や目視できるホコリがついていない状態 |
ドア |
✔︎ ドア全体・空気孔・ドア枠にホコリや汚れがなく、手が触れるノブやドア表面・木口に手アカがない状態 ✔︎ 接触部が清潔に保たれている状態 ドアノブが500RLU以下 |
壁(窓) |
✔︎ 壁や壁に接する平面部に汚れや目視で確認できるホコリがない状態 ✔︎ 窓サッシや窓枠の平面部に目視で確認できるホコリがない状態 |
次回、第5回は『清掃時の心がけはあるの?』をテーマにお伝えします。
*トイレ清掃のやり方をより詳しく知りたい方は『一般社団法人日常清掃協会』のHPをご覧ください。
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